とまこまい成年後見支援センター
業務内容
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とまこまい成年後見支援センターは、令和4年4月より、国が定める成年後見制度利用促進計画に則り、「中核機関」に移行しました。
- 相談
- ・認知症、知的障がい、精神障がい等により判断能力に不安がある方の生活や財産管理に関する困りごとについての相談に応じます。特に福祉サービスや医療機関との契約、社会保障関係の手続き、また生活費の支払い、債務の整理等財産管理について、家庭裁判所の監督を受けながら支援を行います。
- ・関係機関と連携しながら、現状からみて権利侵害を受けることが予想される人、あるいは、現に虐待等で権利侵害を受けている人を発見して、権利侵害からの回復のためのカンファレンス開催、同行、コーディネート等で申立て支援を行います。
- ・関係機関の支援困難事例、解決の方向性が定まらない事例、法律的課題が潜んでいる事例等を、弁護士も同席して、毎月1回定期会議を開催します。(TMネットワーク会議)
- 利用促進
- ・毎月1回以上、弁護士、司法書士、行政書士、社会福祉士、地域包括支援センター社会福祉士が委員となっている受任調整会議を開催し、各申立てケースについて、どのような職種が成年後見人候補として相応しいかを検討し、その審議結果を意見書としてまとめます。ここで、市民後見人が相応しいという意見が上がることもあります。
- ・市民後見人養成講座を年4回(市内3回、3町1回)開催しています。平成26年から令和6年8月までの受講者数は293人にのぼり、令和6年現在、活動中の市民後見人は38人で75件のケースを受任しています。また、家庭裁判所から社会福祉協議会が法人後見として受任しているケースの後見支援員として活動している方は46人となっています。令和4年度より東胆振三町(厚真町・安平町・むかわ町)でも市民後見人養成講座を開催しています。
- 広報
- ・成年後見制度の理解を深めるための講演会や出前講座を行います。成年後見支援センターの役割や成年後見制度を知っていただくためのパンフレットを作成し、広く周知します。
- 後見人支援
- ・親族後見人、専門職後見人の支援を行います。特に、複雑なケースを受任されている場合、成年後見人だけでは対応が困難な場合があります。センターは、関係機関を招集してカンファレンスを開き、課題解決がしやすくなるように支援を行います。
- 法人後見
- ・苫小牧市社会福祉協議会が家庭裁判所から選任されて法人後見を行い、本人への支援を行います。令和6年8月現在、137件を受任しています。
「中核機関」は、単に成年後見制度利用の手続きを行うのではなく、より早く権利侵害を発見し、回復への支援を行うために、家庭裁判所、行政、地域包括支援センター、医療機関、相談支援事業所等と連携して、成年後見制度利用のためのコーディネート支援を行います。
また、令和4年4月より、苫小牧市と厚真町、安平町、むかわ町の3町が協議し、定住自立圏の枠組みの中で広域のセンターとなりました。それにより、行政、地域包括支援センター、相談支援事業所等は一次相談機関、成年後見支援センターは二次相談機関となりました。